仙台藩の洋式艦船・開成丸の航跡

2022年3月11日に刊行した報告書、2件目は仙台藩が幕末に建造した洋式艦船(帆船)開成丸に関するものです。 佐藤大介・黒須潔・井上拓巳編著『仙台藩の洋式艦船 開成丸の航跡 幕末の海防構想と実践の記録 続く

11年目の「3.11」

あれから11年が過ぎました。犠牲になった約2万人のみなさまの御冥福を改めてお祈り申しあげます。 津波で被災した地域を研究フィールドとしてきた身として、地球の歴史という時間軸からみれば、私があのとき被災 続く

東京大空襲77年

 ロシアのウクライナへの蛮行から2週間。今日は子供病院が爆撃され多くの死者が出ている模様との報道。改めて即時停戦と撤退を求めます。  1945年3月10日の東京大空襲から77年目は、ネットに分刻みで投 続く

名振の「おめつき」2002年

2022年最初の投稿です。今年もよろしくお願いいたします。 私が2001年(平成13)から古文書調査で出かけていた、石巻市雄勝町名振では、毎年1月24日に「おめつき」というお祭りが行われています。今回 続く

高輪築堤の顛末に思う

投稿がごぶさたになってしまいました。今朝、9月21日の「朝日新聞」朝刊の社説は、高輪築堤の「保存」をめぐる経緯を取り上げたものでした。 遺跡保存と国の関与今回出土した800メートル分の遺構は、結局13 続く

平野弥十郎、汽車に乗るー古文書に記された高輪築堤⑨

 「高輪築堤」の建設に関わった平野弥十郎の記録、今回は明治5年(1872)の鉄道開業後、弥十郎の乗車体験に関してです。出典は桑原真人・田中彰編『平野弥十郎幕末・維新日記』(北海道大学出版会 2000年 続く

弥十郎、北海道に渡るー古文書に記された高輪築堤⑧

 「高輪築堤」の建設に関わった平野弥十郎の記録、今回は明治5年(1872)の弥十郎の北海道転出に関してです。出典は桑原真人・田中彰編『平野弥十郎幕末・維新日記』(北海道大学出版会 2000年)となりま 続く

弥十郎の築堤工事―古文書に記された「高輪築堤」⑦

 高輪築堤の工事に携わった、土木請負人・平野弥十郎の記録を中心にみる当時の状況、今回は弥十郎の築堤工事との関わり、そして鉄道の開業を迎えます。出典は特記なき限り、桑原真人・田中彰編『平野弥十郎幕末・維 続く

高輪の築堤始まる―古文書に記された「高輪築堤」⑥

「高輪築堤」の工事に関わった平野弥十郎の記録の紹介、今回は明治4年(1871)。いよいよ高輪での築堤が始まったようです。弥十郎の活動についての転居は、特記なき限り桑原真人・田中彰編『平野弥十郎幕末・維 続く

東京に集まる全国の石材―古文書に記された「高輪築堤」⑤

 前回、弥十郎が、高輪築堤や八ツ山橋の橋台など、鉄道建設のために用いる石材を、相州真鶴(神奈川県真鶴町)から直接調達するほかに、東京・深川からも調達を図っていたことを記しました。 「東京諸問屋沿革誌」 続く