論文「私記・宮城での歴史資料保全活動二〇年」を発表しました

3月31日に刊行された、標葉隆馬さんの編著『災禍をめぐる「記憶」と「語り」』(ナカニシヤ出版)、第5章に、「私記・宮城での歴史資料保全活動二〇年」として寄稿いたしました。

http://www.nakanishiya.co.jp/book/b570734.htm

論文という位置づけではありますが、「私記」と表題に入れたように、「「私」という人間にとっての史料保全について」という、いわば私の半生記です。

そういうものを書ける年齢になってしまった感慨、自分のことを赤裸々に書いてしまった気恥ずかしさ、校正の段階でほかの筆者の皆さんの原稿を拝見して、本書の企画意図には、ひょっとして合っていなかったのでは?と思ったりもしました。

それはともかくとして、この機会を「地域の古文書に向き合ってきた、私自身を記録にとどめる」機会とさせてもらいました。今の時代の人はもちろん、未来の誰かの目に触れ、「史料保全の歴史」の史料となれば、とも思います。

私のことはさておき、科学コミュニケーション研究の第一人者にして、311被災地にも縁ある標葉さんにより、各分野で災害の記録・記憶・伝承の最前線にいる執筆者の皆さんによる本書を、多くの方にご覧いただければ幸いです。


私の暮らす宮城県仙台市では、COVID-19の感染が急拡大し、独自の非常事態宣言まで出されました。皆様にも十分ご用心ください。

日本では新年度です。せっかくのサイト、もう少し更新、また内容を充実させていくよう、努めてまいります。

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