電子拾遺館(史料集)について

このサイトに合わせて創刊した電子資料集「鉄虎堂電子拾遺」や、館主が様々な形で刊行した古文書解読の史料集について、電子媒体で利用できるものへのリンクです。「鉄虎堂電子拾遺」のデータについては、東北大学機関リポジトリの了承を得て、学術リポジトリTOURで保存しています。目下の所は、「鉄虎堂電子拾遺」の第一弾である「丸吉皆川家日誌」の5年分と、東北大学文学研究科東北文化研究室から刊行した、小津久足「陸奥日記」の2点です。それぞれの詳細は電子拾遺館でご覧ください。

 このような形での公開を行う理由について。消極的には、館主が目下の所、継続的に刊行物を公表するための枠組み・経費を持ち得ていないという「背に腹は代えられない」状況への対応という面があります。一方、積極的には、このサイト開設の目的と重なりますが、Web検索がここまで普及した時代、そこで閲覧できる古文書の解読史料集を増やすことには、学術的にも、また社会に対しても、意味があるのではないかと考えたことです。

 また、かつての仙台藩領については、まとまった形での史料集の刊行が少ない、という事情もあります。仙台藩の研究を始めて一番困った(今も、困っている)のが、公刊史料の少なさで、自治体史の編さん事業の中で多くの史料が公刊された、お隣の福島県や山形県と比べると、どうしても、と感じます。そのことは、仙台藩を対象とした研究の進展はもちろん、一般の方が身近な地域の歴史を調べようとするときの大きな参入障壁になっているのでは、とも感じています。時間も人員も、経費もかけて行われる事業には到底叶いませんが、館主が確認した古文書の中で、良質なものを、少しでも多く共有して行ければと思います。

むろん、古文や漢文で書かれた文章をいきなり読みこなすのは、一般の方には壁が高く感じられることでしょう。このブログでは、解読した古文書の内容に関しても、少しずつ紹介して行ければと考えています。

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